2019-07-01から1ヶ月間の記事一覧

7/31 騎士ドン・キホーテと杯を

安くなれば良いというものでは全くない、 好きなバンドの音楽を他人と同じようにしか聞けないというのは不幸だ。 その点俺は友人のライブを撮影するというそこバンドのファンを圧倒できる幸福を胸の奥に沈めて生きている。 絵画も書道も食えないかもしれない…

7/30 画面の中の恋人と裏切られる日々

リチャードリンクライダー監督の『ビフォア・サンセット』を観た。 この監督は、俺の氷った心を溶かしロマンス映画への情熱を再び蘇えらせてくれた。 思えば恋愛にまつわるフィクションほど男を裏切るものも早々ないとおもう。 あだち充に裏切られ、高橋留美…

7/29 『イメージの本』、非難は喝采

映画界の異端児にして最高峰の監督、ゴダールの最新作『イメージの本』を観た。 クリントイーストウッドもそうだし、ケンローチも宮崎駿も、この世代の創作意欲と描いているものに恋い焦がれる。 『イメージの本』は、神の映画だと思った。それは90分近くの…

7/28 『わたしはダニエル・ブレイク』

サンデクジュペリ『戦う操縦士』で、彼は自由を「<<人間>>の上昇」と呼んだ。これは個人が高められるというよりも、モラルの文脈で語られる言葉だ。<<人間>>とは、神の言い換えだと思う。(人類を、モラルある存在として捉えている。個々が結びついて生まれ…

7/27 欲しかったもの

ここ数日間、なんのストレスが欲しいのか悩んでいたが、簡潔に言ってしまえばアウトプットすることからのストレスが欲しかったんだ。 映画を想像することに激しくなりたいよ。

7/26 『8 1/2』

猛暑に茹だるなかの仕事に疲れ、夕方に2時間ほど寝た。それ以外は日課に費やした。 ストレスが溜まった。ストレスは絶対溜まる。ゴミみたいなもんだ。楽しい時はストレスは気にならない。全く気にならない。 日課を続けてから酒を呑むと破壊衝動や暴走衝動な…

7/25 質より量

最近は過程をすっ飛ばして結果のために思考を単純化することの方が気を取られずに済む事に気づいてきた。 作品や仕事が悪質なものになってしまうことが気がかりであったが、自分なりに基準を設ければ悪質かどうかの審査は簡単に済むことも分かり、ようやく質…

7/24 映画で知る国

『リンカーン』『コールドマウンテン』『プライベート・ライアン』『アメリカン・スナイパー』『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』『普通の人々』など、アメリカの事件や歴史、社会問題を見ていて感じたことを端的に書く。「遊観」とでも名付けようか。…

7/23 優先順位と時間割

物事には全て優先順位があり時間も限られている。その割り振りでストレスは抑えられると思う。 特に最近はインプットが多めで、なかなか学びを生かす機会が足りなかった。知り合いの脚本でも点検すればいいかもしれないが、生憎友達もいないので、自分で作っ…

7/22 懐疑心

映画に対する自己イメージについて。 少年時代はよく映画を観る方ではなかったので、原作の実写だったりハリーポッターなどの大作映画だったりアニメ映画だったり、メディアで宣伝しやすいものばかり観ていた。しかし、この頃観た作品で一番好きなのはたまた…

7/21 嫌いなもの

無力感が漂う世の中も、分断が起きる世の中も嫌いです。無関心なふりをする人間も。

7/20 人生の落第者

「水に流せ」「もっと前向きに生きろ」なんて言葉が巷に蔓延して個人の人生に多大な損失を与え続けてきた現代のはなし。人間が生産性や経済性および即効性で語られ、死にたい人間たちや足がすくんでしまう人間が異常扱いされる現世のはなし。 萬代橋を渡りな…

7/19 天気の子(ネタバレなし)

昨日悩んだこと。 分断。政治家の責任。議論の交わし方。 世界についての考え方。社会とのコミットメントについて。 新海誠監督の最新作「天気の子」には、俺の悩みを全肯定してくれる優しさがあった。狂ってる俺を認めてくれた。不安が襲いかかる日々にあが…

7/18 頭が混乱する

政治家の仕事はダイナミズムをもたらすことにあると思う。それは、生産者や商人の仕事ではなく、公に尽くす存在だからこそ(生活が安定しているからこそ)自由に考えられる仕事だ。 目に見えないもの、つまりは繋がりを生み出すシステムを形成する仕事だと思…

7/17 年金

年金問題を実際もっとまとめて知りたくて、文藝春秋を購入していた。金融庁によると老後、公的年金だけでは2000万円人間的な生活をする上では足りないということであったが、政府としては3000万円足りないと金融茶より予測を重く見積もっているのだと知る。 …

7/16 拒絶の体力

拒絶するのは楽であるが体力を使う。それよりは沸き立つ感情を、緩やかに抵抗なく心に迎え入れたい。嫉妬も、怒りも。自分がどんな行動を取っているのか、濁らない態度で見つめ続けていれば、あとは心の問題になる。正直者になるか、嘘つきになるかだ。嘘を…

7/15 空白の「浮かばれなさ」

空白は寂しがり屋だから、埋められたがってる。入居人を募集している部屋も、テナント募集中のスペースも。 『1Q84』の作中で語られるチェーホフの「チェーホフがこう言っている。…物語の中に拳銃が出てきたら、それは発射されなくてはいけない」という言葉…

7/14 物語論、現実を翔ぶ

パラダイムは、残酷とか非道とか善悪を論じるよりも上位に存在できる。それが、倫理より後に生まれたものであるにもかかわらず。 パラダイムは、人間が意識せずとも人生より上位に存在し、神は人間に物語を歩ませようとせる。 パラダイムは、「第一幕」「第…

7/13 日本的結婚の覚書・感想

日本において。結婚の際、相手の職業や経歴だけではなく、その親や兄弟の職業や経歴も込みで考慮するということがあること。自分の子供を守りたいがゆえ。公務員は強し。 こうしたことを俺は知れてよかった。 家族という、限定的な文化。東京ではもう薄いの…

7/12 無駄な時間

あれもしないほうが、これもしないほうがいいのではないかと考える。しかしやってみて無駄だと思った方が得なこともあるのだ。時間の密度を濃くしたい。生きてるって実感を得るには必要なことだろうから。

7/11 普通とは

映画を作っていると、普通なんて表現できないことに気づく。あるのは、周りに合わせる態度だけだ。この周りに合わせる態度が人を普通たらしめるのだなと思う。そして周りに合わせる限り、人生に対していくら頭を使ってもそれはアイディア止まりになる。普通…

7/10 時間と美

海に行き、砂や土を身体に塗りつけた後、軽く身体を海水で浸からせてきた。だから夜中は肉体的な疲労感が溜まっているように思えた。 最近は自分の外に重点を置かないことに満足感を覚えている。価値観からも離れれば、幼稚にも愚行にも狂人にも見えるだろう…

7/9 健康のため

女々しさばかりが積もる。 吐くべきものも栄養となる。 黙って、寝る。

7/8 タイヨウ

「幸福な家庭はすべてよく似たものであるが、不幸な家庭は皆それぞれに不幸である」 世界の外へ目を向けることに対して、国内ですらままならないのに、と外からの声を遠ざけたい感覚は幾度かあった。 そんなことは忘れたいま、心境も牧歌的な様相で残酷な現…

7/7 1畳分の試み

今日は、人を笑わせる、楽しませられる人間になりたいと思いました。 怒らず、黙って話を聞いてあげられる自分に。 黙って話を聞きながらも、自分を騙さない自分に。 障害は当事者がクレイジーに楽しんでくれるような面白い解決方法を見つけたい。

7/6 燃料と酸素

死は怖い。人を恐れさせる。今日一日を精一杯生きることから目を背けさせる。今日一日で死ぬのだとしたら、喜び笑うことだけが上等じゃないか。ならば心に求めるのは、感情に任せず平穏である。命を使うには、自分に嘘を付かず、楽しみを極めようとしつつも…

7/5 大胆不敵に、バンカラ革命。

なんか違う。それは量を見ないと分からないこと。しかしこの話もなんか違う。こういう話をしようと思ってない。 全部ニュアンスの問題だ。俺の言葉で語れればいいと思ってる。しかし語れていない。何故か。7/5に書こうと思っていた文章を、公に晒すと、誤解…

7/4 美と生命

人は言葉で物を考えるから、使う語句の一つ一つにその人なりの美が存在する。美のない言葉を放つ人間の目は見栄が宿るし、ただ難解なだけの文章は自己愛にしか過ぎない。 美は、難解を生む。よって理解される機会は減る。当然だ。美はサービスではない。 ま…

7/3 処世と感情

今日は処世と感情、それぞれの鈍器で殴られた気分だった。 処世で学んだのは、感情的になることが無意味で、淡々とやり過ごすことが最良の判断であるということ。全く正しくない結論なのに、それが最良だから、そうせざるを得ない。同時に、人間の限度を考え…

7/2 人間としての矜持

いつでも死ねるということは、スカッとした生き方をしたいということである。言うべき時に言って、言わない時は言わない。したいことをする。どうせこれだけのことであろうが、ただこれだけができてなかったのは、人としての甘さだ。 自分が可愛くて保身に走…