7/10 時間と美

海に行き、砂や土を身体に塗りつけた後、軽く身体を海水で浸からせてきた。だから夜中は肉体的な疲労感が溜まっているように思えた。

 

最近は自分の外に重点を置かないことに満足感を覚えている。価値観からも離れれば、幼稚にも愚行にも狂人にも見えるだろう。その目や言葉は俺にとってバラの花束だ。

 

死ぬまでの時間を何に注ぎ込んで、望む結果を得るか。まさか感情が敗因になりえるとは思わなかった日々の動揺も落ち着いてきた。

 

即効性は排除だ。

 

「人生なんて分からない」という言葉が、

「人生とはなんぞや」と同じくらい、

もしくはそれ以上の重みがあるなんて

俺を知らなかった。