7/24 映画で知る国

リンカーン』『コールドマウンテン』『プライベート・ライアン』『アメリカン・スナイパー』『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』『普通の人々』など、アメリカの事件や歴史、社会問題を見ていて感じたことを端的に書く。「遊観」とでも名付けようか。

 

まず、アメリカはイギリスを否定し民主主義や平等の理念をもとに建国された国なので、理想主義的な側面は強く、日本の保守とアメリカの保守では保守の意味が異なるのであろう。

 

映画を見る限り、南北戦争中、奴隷制廃止を徹底するため合衆国憲法を改正したわけだが、リンカーンは戦争終結よりも奴隷制廃止を優先したので、奴隷制で経済を回していた南部は北部を恨むようになったのではないだろうか。

 

こんなことを考えていた時、不意に日本の明治国家が建国されたことについて思いが巡らされた。色々考えたが、アヘン戦争での中国の敗退、列強勢力の不平等条約、その後アジアの近代化を推し進めようとする態度を鑑みるに、安全保障が建国の一大事だったのであろう。

 

だとすれば、今の日本はどんな背景がもとで建国されているのか?敗戦により、多方からの圧力による建国は、現代にどんな歪みをもたらしたのか?

 

歴史上の人物がいかに現代にまで影響を及ぼしているのかが気になるし、それに反対した人々の思想も気になり始めた。

 

「国」を考える時、国家がどのような背景で成り立ち誰がどういう想いでその制度を作り上げたのかというモデルを知っておくのは、今後の国のあり方を妄想する上で参考になると思う。

 

政治、経済など、うねりを起こすものは不可思議な点が多くて、俺は好きだ。