2/5 感傷という、生命に附属するアレ

実家に帰って、飯と酒を食べたら、無性に、小中の同級生や後輩を思い出し、一気に懐かしさと申し訳なさで感情が抑えきれなくなった。実はさ、この人生はロクでもねぇんじゃねぇかって、心の奥底から聞こえてくる。新潟にいる自分を思い出せば、お気楽さと技巧に走るバカな自分がいるんだよ。

 

いつの間にか悪酔というか、泣き上戸というか、酒によって思ってもいなかった感情が呼び起こされる。

 

風呂に入れば、時間は止まったみたいに、

もしくは時間を止めたくなる。

 

故郷に対する気持ちは、ここまで強いのか。

こんなん、どんどん膨れ上がったら、

俺を殺しかねないな、と思った。

 

酒が切れれば、もうそんな感情はない。

仕事の電話がくれば、すぐに仕事モードに切り替えられる。

 

でも、いつまでも「永遠の僕たち」のラストシーンが蘇る。

 

分からない。心は、分からない。

本当に心は、矛盾とは、二項対立なのだろうか。