2/6 龍になれ
新潟に、戻っている。
今日は朝から、ジュンク堂や丸善で、アンテナを張りSF小説を探していた。
色々調べてみたが、ネットの情報が自分に合うとも限らないと思うと、無駄な時間ーSF小説は読んだことがなく自分に価値があるか分からないものにお金を払うことはためらうーを過ごしていたと思う。
なにを買ったかと言えば、
『さあ、気ちがいになりなさい』
『地球の長い午後』の二冊と、
SFではなくノンフィクションの
『死ぬ瞬間』
である。
(これまで、人の物理的な死に気になっていた)
昼間、ドキュメンタリーの取材のために、知人の方と会った。その方は、知人について僕が知りたかった情報だけでなく、僕がこれまで知らなかった世界について深く激しい感情を胸に宿している人だった。
今、撮影している人についても深く理解するためには、第三者の視点を受け入れ、かつ、違いを知らなければならない。
明確な事実、私の真実、そして思わぬ現実を知ることを怠らない。私はそれを肌で感じ取っていたし、その必要性をいま言葉で述べられる。(まるで過去の経験が未来の自分とある種の契約をしてくれたようだ)
今ここで詳しくは語れない。
インタビューから飛躍した話ではあるが、
ただ、僕の肉体的な経験は、
これからの日本が迎えるのは、
『郷愁』と『未来への失望』であり、
さらに次の世代は『日本への無関心』になるのではないかと、予想する。(そこでようやくグローバル化が始まるのかな)
それは、膠着化した男性社会と日本の人口によるものが原因で、打開策は(思いつきでしかないが)女性の台頭だと思う。
この階級社会で上に登り詰めるよりも、
自分らしさを積み重ね、
低く生きていこうと、改めて誓う。