1/10 ハートに響くことを!

会社を作ろうと思ったキッカケは、良いものを作りたいから。企画からやれないと、面白くない。(僕はプロデューサー志望だったし、下請けは才能がない!)

 

また、法人にするメリットは、経費にできるものの数にある。また、信用力もある。

映画を作るには、社会からの信頼が一番だ。

どんな作品だろうが受け入れてもらえる信頼だ。あくまでも推測だけど、名匠と呼ばれる人たちは社会と厚く信頼関係を結んでいたのではないだろうか。(そうとしか思えないほど、映画監督という地位はこの国では高い)

 

映画監督を、私は名誉職だと思う。

名乗るものよりも与えられるものとして捉える方が、この国にいるには納得がいく。

 

だとすれば、私は利潤ばかり追求したくない。ハートに響く作品を作り続けたい。

 

なぜ、新潟と言われることがある。

毎回毎回、回答には詰まるが、

最近分かってきたことがある。

 

それは、この街で映画を好きになったからに違いない。この好きとは、腐れ縁とも言うだろう。要は、清濁併呑している。

 

地方には何もない?

それは見る目がない!観光名所巡りは「観光名所」を見ているだけで、例えば建築した人間の魂を巡りはしない。

縄文土器の燃える炎に衝撃は受けないか?

金剛力士像の腹筋に、生きることへの美学を感じないか?

 

みんなが好むものより、自分が好むものを。

その観点で何もなければ、別の土地に移り住むこ方がいいだろう。

 

和服よりもTシャツの方が便利である。

米国の人間からしたら、国産車よりもTOYOTAの方が便利である。

 

大いにここじゃないどこかを求めよう、

それが便利の正体だし、ワクワクを心に宿らせる秘訣だ。

 

私は決して今の新潟を全面的に好んでいるわけではない。しかし、これからの新潟を好んでいるし、これからの日本、世界にも希望を持つ。

 

理由は簡単、不味いものを食うことやイライラしながら飯を食うよりも、美味いものを食う方が、楽しい時間を過ごすことの方が私にとっては幸福だからだ。

 

ハートに響くことを!