9/24 批評という言葉に釣られて

批評は好きだから宇野常寛氏の著作を良く読んでいたが、映像の考察が少なくどこか理屈のみの感覚を覚え、それ以来批評自体読むのをパッタリと辞めてしまった。 

 

最近、市場におけるポジション争いに興味を持ち、色んな映画を観て監督の色を確かめているうち、ユリイカに行き着いた。表紙に寄稿している人の記事が掲載されていたのだが、そこに映画評論家の名前は少なかったのが、とても残念だった。

 

優れた感覚の人であれば、作家の気持ちを深く理解できると思う。ただ市場が求めているのは気持ちではなく面白さや可笑しさだし、配給会社が掘り起こしたい枠もある。作家の心情だけでなく、歴史や経済、国柄など、幅広い知識を持って、その唯一性について語るのが批評なのではないのか、なんて仮説を持ってみたりする。

 

単に、俺が求めていたものが批評雑誌にはなかった話。「批評」という言葉を頼りにしてみたけれど、どうも違かったようだ。

 

情報は溢れている社会で出回ってるない情報。それが価値あるものなんだなと気づいた25。