1/25 仙台での仕事を、始める

昨日、仙台三高で応援団の団長を務めた矢口さんと電話した。矢口さんは今は、仙台のだし廊というラーメン屋で働いている。彼はそこで、「だし廊を仙台でNo. 1のラーメン屋にする」というミッションを遂げた。俺は、矢口さんに、次の目標を遂げるまでのドキュメンタリーを撮ろうぜと、提案した。

 

そして今日、仙台へのバス切符を購入し、だし廊を食べに行った。美味い。ムール貝の出汁がきいた麺のうまさは、素人でも分かる。

 

矢口さんに、だし廊になくてはならないものを聞いた。彼は、「接客」と一言、呟いた。

 

自分なりの仕事を探せば、結局、映画に辿り着く。映画しか、できない。スタイリッシュに戦えない。時代にあった格好いいことはできない。

 

仕事に一途な矢口さんを撮りながら、矢口さんの仙台を感じ、矢口さんの文化を感じる。俺は今、矢口論を通して仙台論を描こうとしている。今はラフスケッチだ。それでも追えば追うほど、面白い絵になる。何が起きるのか分からない、計画なんてない。しかし、一途な行動には信頼が宿る。やがて人はそれを、独創と呼ぶのだろう。