8/6 【二投稿目】銀の匙

中勘助銀の匙の音読が今日終わった。一ヶ月前に始めた銀の匙…。少年の想い出に深くダイブ出来なかった俺は、昔のことなんていちいち思い出せなくなってしまったようだ。

 

この作品は、少年時代を日本語の擬声語の豊かさで抑揚良く仕上げた美文で成り立っている。文章はあまりにも美しく、跳ね除けられた気分だった…。

 

しかし、兄のくだり、お国ちゃんのくだり、姉とのくだりなど、どこか感じ入る切なさはあり、どうもシミジミとしてしまう…。

家で読むよりも図書館の方が、一人で読むよりも複数の方がもっと緩いペースで楽しめたんじゃないのかなと思う。一人で走るに勝手を言う馬鹿はいない。

 

明日からは何を読もう?夏目漱石の『明暗』か?ブライアン・エヴンソンの『遁走状態』か?

 

俺にはまだわからない。明日には明日の風が吹く。そして俺はまだ寝ていない。