5/9 2人の大島
07:00 起床 昨晩ワインを飲んだためかそこそこ早く起きることができた
08:00 米津玄師『Flamingo』を聞く
フラフラFlamingoの自由性はやっぱり素晴らしい
09:30 トマトソースのスパゲティを食べた
10:00 大島渚監督『青春残酷物語』を見た
当時の日本風俗が色濃く出ている。大胆なカメラワークと構図のオリジナリティの高さが際立つ。色の重みは今多くのカラーコレクターが真似しているものの源流なのであろうか。赤青緑のシンプルな色遣いが気に入っていた
政治の季節が終わりシラケ世代に突入する直前の、欲望を重んじる世代が経済的自立が出来ず親の力に負け荒んでいく様は、自信喪失していく世代の色が出ていた。ただ同級生の父親がおそらくこの世代で大学時代に起業し今でも経営しているのをみると経済的自立の視野を持たず、己の欲望を満たそうとするだけの人たちが大きな流れに巻き込まれていくのだろうなと考える。
大島渚はこの作品で何を言いたかったのか。それは青リンゴの一言で尽きる。
14:00 亀田の橋本商店に杉崎さんと出向き、ごまうふふなるものを作っている大島さんとお話する
ニシノコンサルに出演しクラウドファンディングで100万円集めた大島さんから、SNSの使い方をお聞きし、その自己プロデュース能力の高さを学ぼうと思った
それ以外にも大島さん独自の商売哲学、自由な発想は、1人の人間として学ぶことが多くこのような同世代がいることをただただ嬉しく思う
因みにごまうふふを買おうと北越銀行で1000円を下ろしていたが、今日は休みの気分のようでした
16:00 大島さんの宅を出た後、杉崎さんと1時間ほど亀田公園でお話しした
「千葉くんは二、三年以内に来るね」と終始褒めちぎられ、今日も頑張ろうと思った
杉崎さんとお話ししてプロデュースは奥が深いこと、数年先の計画を作ることの重要性を御教授していただいた
17:30 ジュンク堂で園子温監督著作の『獣でなぜ悪い』を読む
要は尖れということ
余談ですが園氏が監督した時効警察の麻生久美子の身体表現はとても素晴らしく、その自由奔放で手がつけられない演技は僕の理想です
18:30 鳥の胸肉を塩胡椒で炒めて食べる
19:00 頭痛が始まった
最近、新しい現場、新しい人と出会うと決まって頭痛が生じる
これは何故だろう?
過度な緊張をしているのだろうか?
今日は仕事ではないのに…。
もしくは、大島さんと杉崎さんから得た情報量にキャパオーバーしたのかもしれない
そのくらい有意義な時間であったと思えば頭痛は当然のことだ
20:00 進撃の巨人#51『雷槍』を見る
進撃の巨人についてはいつか深く語りたいと思うが、今回は巨多数の群れをなした人間が、技術開発の賜物である新兵器雷槍で、鎧の巨人を駆逐しようとする様子に熱くなった
これは、これまでの日本の歴史的名作と言われているアニメの多くが玉砕覚悟であったり武士道であったりと旧来の価値観に則った美学を推しているのに対し、そういう要素を何も感じなかったからに他ならない
(ガンダムvsザク複数の構図の逆転)
こうした進撃の巨人の想像力は間違いなく2010年代を象徴している
21:00 吉田に新脚本について熱弁する
大島渚の映画を観て、彼の映画から感じた1970年代の身体言語の官能性を、私は吉田の新作には必要だと感じていた
そしてその身体言語を組み込むだけで、新しい感情がキャラクターに加わり、ラストシーンまで影響を及ぼす
身体言語がここまで人生を左右するかと思うと、今の日本人に必要なのは自由に踊ることなのではないかと思う
改めて、人生は官能的である方が魅力的だと感じた
さて、今日は偶然だが、今日は大島の名字と縁あった
イブも飲んだことだし眠るとする
余談
句点がないと鬱感が出る気がする。