12/3 『恋人たち』『勝手にふるえてろ』

脚本の構成を肌で感じるために映画鑑賞をしている。

 

毎日大島渚の作品を観ているが、芸術映画は難解であるが最後の最後まで観れるという点がとても興味深い。

また、今日は『恋人たち』『勝手にふるえてろ』も観ていたが、これまた両方とも傑作だった。

「面白い脚本とは何か?」という問いを常に持ちながら観ていたが、それは「期待を裏切り続けるストーリー」にあるのだと思った。期待は良い意味でもだし、悪い意味でもある。どちらにせよ、観ている方にとっては刺激的だ。

また、些細な事件であっても職業や内容次第では十分ショッキングになりえる。

 

『恋人たち』は展開が早い上に、観客へのカミングアウトも潔かったが、何故あの群像劇が一つの劇としてなり得たのかは不思議でならない。色彩の統一のみなのだろうか?

 

勝手にふるえてろ』は、笑えるし感情移入できるし変だし真剣で、一周回った太々しさがえらく面白かった。この作品も期待を裏切られっぱなしだったが、時折挟まれる決め球が滅茶苦茶が心に響くから、最高だった。

 

今日は良い日だった!