11/17 超遊撃

庶民に生まれ自由に憧れたモンキーなので、熱量を捧げられるのは直感が働く分野に限る。真面目な話や重い話は途中で笑ってしまうくらいに感覚が捻くれてしまった。

 

個人事業主として2年独立した今、箭内道彦氏が言うように「普通のことやっちゃダメっしょ」という言葉に心を踊らせている。 

 

さて、映画界でよく分からない位置に存するモンキーはそれなりに考えた。

 

「他人と同じことをしてはならない」のは父親から耳にたんこぶができるほど聞かされた言葉であるが、それこそが自分の道を拓く。

 

今思うのは、「映画」を使いどう「映画でないもの」を「映画」にしていくかだ。それはタクシードライバーの影響で軍服ファッションが流行ったように実は現代まで濃く生き続けているのだ。

 

機材が安価になり空撮・水中撮影などあらゆることを行えて当たり前の時代が到来し、かつ地方は稼げなくなり映像の仕事もたいして稼げるビジネスでなくなり、でも差別化を求められている現在、俺は映画でない場所でも映画をし続けたい。

 

場所や形式なんて関係ない。

劇場の素晴らしさもDVDの有り難さもストリーミング再生の恩恵を全て授かっている俺だ。

 

伝統は継ぐ。しかし変えるところは変えていく。嫌なところは嫌だ。

 

俺は映画をすることで最強の庶民になるのだ。