6/30 輝かない美しさ
「悩み」「やつれ」「疲れ」ほど、魅力的なものはないのかもしれない。それは単体が飛翔するのに必要な精神環境である。だから、堪らなく好ましい。喜びよりも鮮やかに、悲しみよりも深く描きたい。
今日は映画『ケス』『用心棒』を観て、『グレートギャッツビー』を読んだ。『グレートギャッツビー』は、伊坂幸太郎『アヒルと鴨のコインロッカー』と人物関係が似ていると頭の中でつながった。すぐさま、俺はこの小説を愛おしく思ってしまうのだろうと直感した。まだ読み終えていない。期待しすぎるのは良くない。
そもそも、何故物語を読んでいるのか?ここ数年間は勉強のためという答えを持っていたが、最近、時間について考えていたから、それも違うなと思えてきた。現段階の言葉で言えば「感動したい」。ここから始まるだろう。
時間は有限だ。あっという間に過ぎてしまう。作れる作品の数も限られている。その中で何を作るか?作品を見れば見るほど作りたいと思える作品は多いが大半は憧れで終わるのかもしれない…。
洗練を求めるのであれば、様々な可能性を排除すべきなのだろう。可能性とは、どれも自分より大きく偉大な存在のように感じられるが本当はビー玉のように小さく、気づけば整理整頓の際にゴミ袋に捨ててしまうようなものなのかもしれない。
自分の活動を終わらせる勇気を常に持ち続けたい。そうすれば、人に惑わされずに済むから。ならば、タフでいられるだろう。
今日も一歩進んだ。